2009-01-01から1年間の記事一覧

季節はずれの豆ご飯

新刊書店で日本の雑誌の表紙を目でなぞる。 Casa Brutusの最新号、「知らないと恥ずかしい日本建築・美術・デザインの基礎知識3」。 「3」ということは多分、この標題で売れているのだろう。 こんな屈辱的な言葉が惹句になりうるほど、読者はこの雑誌から…

夏に逆戻りのような陽気です。

秋らしい、などと言っていたのに、今日は扇風機をまわしている。 今週を振り返る。うむ、ややダラダラしてしまった一週間であった。昨日銀行に入った途端、たくさん子供たちとカメラをかまえる大人たちにびっくりしたのだが、近くの幼稚園児のハロウィーンの…

一年に果たして何度あるかの心地好い晴れの日続き

返事を待って、返事を待って、ようやくのことデンマークの古本屋さんからメールがあった。 以前にやりとりをしていた女性が退職して、別の人からの返信の遅れへのお詫びと本の説明。 Sørenという人だった。って、キルケゴールと同じファーストネームだ!!う…

晴天の重陽

今日は旧暦9月9日、晴れてサラッと気持ちのよい重陽の節句だった。 台湾は休日にはならず、香港は休日だったそうな。 重陽と言えば、菊。でも、これは日本だけ? もうずいぶんと菊の花のにおいを嗅いでいない。 部屋が「仏壇化」してしまうのを覚悟で、明日…

肌寒い夕方にラヴクラフトを読んでちょっと後悔・・・

フィリピン沖をのろのろと移動している台風の影響で毎日雨の台北。 肌寒く、じとじとする夕方にラヴクラフトなんぞを読んだものだから、気持ちがかなり落ち込む。 20年ほど前、ちょうど深夜のテレビ映画でイザベル・アジャーニにつられてズラウスキーの「ポ…

烏來(ウーライ)へ

今日は休みをとって相棒と烏來へ温泉につかりに。 二人にとっての誕生日祝いでもある。 いつもは夜風に切れ切れになる虫の声を聞きながら暗い道を行くのだけど、今日は、真昼の光を浴びて何種類もの蝶を目で追いながらバイクを走らせる。ツクツクボウシが鳴…

あこがれの書店の新装開店、おめでとうございます。(勝手にリンク)

かつて京都にあったブックカフェ、黒猫堂の高橋さんが生前「私の憧れの古書店です。」と言っておられたかの佐藤真砂女史の古書日月堂。10月12日(月)に新装開店されました。 (勝手にリンク:http://www.nichigetu-do.com/index.php ) 本日、新装開店され…

鷲鷹の渡りの季節

10月の中旬は台湾の最南端、墾丁(ケンティン)で猛禽類の渡りの様子が観察できます。 25種類もの鷲鷹たち。 南へ渡る前のしばしの休憩所として彼らは墾丁を選ぶのかな。 ちょうど今頃。 昨夜友達からメールが入り、明日より休みをとってこの渡りの模様を観…

台北も秋の空気が・・・

数年前の中秋節。友人宅で焼き肉の煙越しに月を眺めながら、「ああ、今年も夏が終わったね。」などと話していたことを思い出す。 僕にとっては「日月潭」の水泳大会が終わると、夏の最後を味わったという感覚。 そして多分、台湾人にとっては、焼き肉、いや…

蛇口をまわすと水が冷たい雨の夜です。

バシー海峡、あ、フィリピンと台湾の間の海峡です、に停滞している台風の影響で昨夜からかなりの風雨の台北です。 さすがに短パンと半袖、ビーチサンダルではやや肌寒し。 この台風が去ると空気が入れ替わり、サッと秋の気配が漂うのでしょうか。晴れたら、…

彷書月刊、あと一年で休刊に・・・

毎月末、その到着を楽しみにしている「彷書月刊」。 東京から台北までわざわざお送りいただいているのです。 先日それが届いて、最近はまず最初に食道がんでご療養中の編集長田村治芳さんの「ナナフシの散歩道」を読んで元気を頂いているのですが、今号(200…

名月と焼き肉

って日本人にはピンと来ない組み合わせ。 でも、台湾人には今や当然の組み合わせになりつつあります。来週の土曜日10月3日は旧暦8月15日。中秋の名月です。 先週あたりから台湾のスーパーマーケットには焼き網やら、木炭やらが並び始めています。 聴くところ…

Taschen版「スリナム産昆虫の変態図譜」について

すでに胡蝶書坊フロントページでもお知らせしているのですが、先週よりこのブログでご案内しておりましたTaschenより10月初旬刊行予定の 'Maria Sibylla Merian: Insects of Surinam'について、価格設定などを仔細に検討した結果、小さな書店ではなかなか扱…

鬼月が過ぎて・・・

旧暦7月、いわゆる「鬼月」が過ぎて最初の土日がお休みをいただいた19日・20日でした。 毎年、水に入ることを忌む「鬼月」が終わった最初の日曜日に台湾最大の湖「日月潭」で開催される「日月潭國際萬人泳渡」に参加して来ました。 ここ数年、相棒の参加する…

レースのような剪紙

じっとしているだけで汗ばむ9月半ばの台北。 まだ屋外プールでも泳げるのです。 ただ、最近はクーラーをかけなくてもなんとか大丈夫。 扇風機が活躍。そして少し人類のわがままを我慢。つまりはエコなんですが、この言葉、なんだか手垢にまみれてきてしまっ…

Insects of Surinam

先日ご案内しておりますようにマリア・シビラ・メーリアン(Maria Sibylla Merian)の「スリナム産昆虫の変態図譜」(Metamorphosis Insectorum Surinamensium)の最新の複製版がこの秋、'Insects of Surinam'という書名で、ドイツの出版社、Taschenより刊行され…

修復された古い街並と台湾のコンテンポラリー・アート

さて、以前にちょっとご紹介していた龍山寺付近の「剥皮寮歴史街区」で開かれているコンテンポラリー・アートの展覧会、本日、プールの帰りに寄ってみました。 (詳しい情報は、ここ http://www.bopiarts.tw )実は僕はコンテンポラリー・アートには少し身構…

新たに仕入れた本を一部ご紹介・・・

昨日触れました中国の本を少しここでご紹介・・・ 一番左の帙に入ったものは、改(たまへんに「奇」)(1774-1828/29?)という画家が「紅楼夢」に登場する女性たちを描いた作品の複製で、その洗練された筆遣いと清楚な雰囲気を再現しようとする努力に頭が下が…

ひさしぶりに中国の本を・・・

じっくり見て来ました。コーヒーをごちそうになり、ついつい店長と長話。 気がつくと夕方になり、外に出ると、さすがの台北も吹く風は秋の風。 短パンのふくらはぎが、なんだかひんやりしました。 いつまでも、ビーチサンダルと短パンという訳にもいかなくな…

百香果

秋の果物屋さん。 夏の間、ずんずんと置かれていたパイナップルはいつの間にか無くなり、文旦や梨が並び始めました。 そういえば、この夏、水蜜桃は二回しか食わなかったなあ・・・とちょっと後悔。 ふとその香りの誘惑に勝てず、今日はパッション・フルーツ…

華山1914にて

昨日、友人といっしょに華山1914へ。 台湾デザイナーズ・ウィークを見に行って来た。 中でも撮影はできたのですが・・・ 多分、僕らは今、過去にこれほどなかったというくらいに機能的なモノが与えてくれるベンリな生活を享受していて、それでも、若いデザイ…

もう一つ、古跡を活かした芸術祭のご案内を・・・

場所はかの有名な観光スポット、龍山寺の近くです。 開館時間、休館など、詳しいことは下記にてご確認下さい。http://www.bopiarts.tw/こちらは11月1日(日)まで。

イチジクの仲間、おそるべし?

となりの家のコンクリートの外壁のひびの中から小さな緑が顔を出しています。 こんなのとか・・・ こんなのとか・・・ こんなのです。これ、ほうっておくと、コンクリートのひびを拡げて、根が張り、大木に育ちます。市井の廃屋が良くこいつらに浸食されてし…

台湾デザイナーズウィーク'09(台灣設計師週'09)

今日(2009年8月28日)から9月6日(日)まで、台湾デザイナーズウィーク'09(Taiwan Designers' Week '09)が華山1914(Huashan1914 Creative Park)をメイン会場に開催です。 詳しい情報はこちらで・・・ http://www.designersweek.tw/2009/メイン会場の「華山1…

熱帯かな?

と、自分のテーマのひとつについて急に思いつく。 「熱帯」と「植民地」というのは、テーマの一つなのかもしれないな、と。 安易に取扱うことのできないテーマだけれど。 僕自身が今、かつて日本が植民地とした地に暮している。先日、台北の植物園を久しぶり…

今日は七夕

今日は旧暦の7月7日、七夕です。 台湾では「情人節」、つまり「恋人の日」。 2月14日の聖バレンタインデーも「情人節」と呼ぶことがあるので、それと区別して「中國情人節」という場合もあります。 この頃になるとバラ一本の値段がニュースに流れ始めます。 …

今日は空が澄んでいます。

もう随分長い間聴いていなかったカール・ベーム、ベルリン・フィルのモーツァルト交響曲全集のCDを棚から引っ張り出して聴いてみる。 交響曲30番(ニ長調、KV202)という、そういえば、今までろくに聴いていなかった曲が妙に胸を打ちます。 ああ、ほんとうに…

テレビコマーシャル

日本に帰国する時、楽しみにしているのが、日本のテレビコマーシャルを見ることです。 NHKの朝ドラも時代劇も台湾ではNHKワールドプレミアムが放映されているので、(今はテレビがないので見ませんが)日本に帰ってもNHKを見たい、とは思わないのですが、テ…

お盆も終わりました。

京都のみなさん、昨夜は五山送り火でしたね。 大文字の送り火は学生時代、そして卒業して何年かは、出町橋のたもとにあった「かも川」というおでんやさんに集まって毎年見に行っていました。 先日、その「かも川」も無くなってしまったことを学生時代の先輩…

夕立の後の空

が好きだ。 もう30年以上も昔、名古屋で高校生だった頃(その頃は名古屋弁がしゃべれました・・・「〜しとるでかんわー」とか使ってましたよ。今、もうしゃべれなくなってしまった。)、夏休みのとある一日、激しい夕立の後、庭に出てみると突然現れた太陽に…