熱帯かな?

と、自分のテーマのひとつについて急に思いつく。
「熱帯」と「植民地」というのは、テーマの一つなのかもしれないな、と。
安易に取扱うことのできないテーマだけれど。
僕自身が今、かつて日本が植民地とした地に暮している。


先日、台北の植物園を久しぶりに歩いていて、いつのまにか熱帯、亜熱帯の植物、特に蘭に魅せられて、終戦後も台湾に残った山本由松(1893-1947)という植物学者のことを知った。
この人は1928年に帝国台北大学の教授として赴任して以来、なんと国民党政権下でも引き続き台湾大学教授として残留していたのです。
やがて1947年、蘭嶼島へフィールドワークに向かい、そこでツツガムシにやられて亡くなってしまった。
まったく偶然なのですが、僕が台湾に赴任した時は35歳、山本由松も35歳での赴任なのです。(勝手な思い込み)


直接本屋のテーマにはできないものなのかも知れないけれど、「熱帯」と「植民地」というのは、追っかけて行きたい課題だなあ。