お知らせ

「写真」をやめることにしました。

と、何やら物騒なタイトルですが、取扱い分野のことです。 「写真」という分野を設け、写真集を販売していたのですが、これを10日に閉鎖することにしました。この分野、本当の意味で写真を理解していない者が、流行りを追うために取扱っていたような罪悪感が…

近日入荷予定の古書から

台北のとあるカフェで非常にお洒落な50代の男性を見かけて、おおっ!すばらしいセンス!と思うも、一瞬の後には彼がそのすきのない全身の装いのためにつむじからつま先までとがらせているあろう神経と鏡を前にするであろう時間を思いやると、なんだか、ぐっ…

残暑お見舞い申し上げます。

宣伝です。 台北での小さな展示のご案内。 9月26日(日)まで、台北市内、臺北人Cafeにて三人の合同展示を行っています。 場所は下の手描きの地図をご覧下さい。 古裂と古本と古い装飾品・・・ 「古」という言葉は共通してはいるものの、無理矢理共通のテー…

百科事典の思い出

前々回のエントリー「夏の虫本」で「来月(7月)初旬」と書いた古書、"Considérations générales sur la classe des insectes"(「昆虫の分類に関する一般的考察」1823年パリにて出版)の入荷が少しおくれています。ご紹介は中旬になる見込み。もうしばらく…

夏の虫本

古い印刷技術で印刷された図版をこの目で確かめたくて、リトグラフより前の時代の技術である銅版画図版の虫の本を調べながら入れています。その銅版画の図版が、同じ本でも、単色で販売されたもの、そして、手描きで彩色が施され販売されたものが存在する、…

ショッキングピンク

台北は蓮の花の盛り。水の中から花を咲かせる植物はいいな、とは思うのだけど、ずぼらな僕には多分、手に負えない。なのでしばし公園で梅雨のゆったりした風にゆらゆらゆれるのを見ているだけで満足です。でも、台湾のあちこちにある蓮池のピンクの花にうっ…

台北で今年初めての蝉の声

今日は朝、ほぼ夏にしか会わない友達(笑)に誘われて屋外のプールに出かけた。梅雨冷えの冷たい水も、からだがほてってくるとちょうど良かった。しばらく室内の25mプールでしか泳いでいなかったから、久しぶりに50mの容れ物に入ると同じ距離を泳いでも疲れ…

そこにいるかも知れない何かのために・・・

台湾に住んでいると、いつのまにか、「そういうもの」もひょっとしたら存在するのかもしれない、と信じるようになるぐらいに周りの人たちが普通に信じている。いや、信じている、というと少し言葉が強過ぎるかな。旅先で宿の部屋に鍵を差し込む前に、軽くノ…

胡蝶書坊次回更新は4月20日(火)日本時間22:00です。

胡蝶書坊、次回の更新は来週の火曜日、4月20日(火)日本時間22:00を予定しています。 4月9日のブログでご案内していた19世紀フランスの蝶蛾類の図鑑二点のうち、 アイスランド火山噴火前に無事に到着したのは、 写真下の"Guide du jeune naturaliste. Les p…

乙女の昆虫採集

かけだしの古本屋として、とにかくどんどん現物を見ておきたい、そんな思いで、通帳とにらめっこしながら、時にエイヤっと注文を出してしまう。そんな思いで入れた本も、想像していたよりも、状態が良くなかったり、美しい本ではなかった、ということもあり…

胡蝶書坊次回更新は4月7日(水)です。

今日は清明節。台湾の人々は先祖のお墓参りに行く習慣があり、「國定假日」、つまりは祝日でお休みです。 ようやく今日は晴れ間が見えてきましたが、まだ初夏には遠い気温。 さて、胡蝶書坊、次回の更新は4月7日(水)。 少し古いドイツの蝶と蛾の図鑑や写真…

胡蝶書坊、更新は今週末の予定です。

Twitterを始めてから、ブログの更新頻度が確実に落ちていました。多分、自然とブログの果たす役割とTwitterの果たす役割とは、別れて来るのでしょうが、まだそれが見えない、というのが正直なところです。 胡蝶書坊、次回の更新は今週末を予定。漢聲雑誌をご…

小さな本の中に見つけた宝

ドイツのInselという出版社が刊行しているInsel Büchereiというポケットサイズ(12x18cm)のシリーズがあります。かなり歴史のあるシリーズのようで、今も継続して刊行されており、装飾的な厚紙の表紙が愛らしいのですが、このシリーズが戦前、1930年代に何冊…

版元の人のお言葉に甘えて・・・

午後より漢聲雑誌へ。版元の人から「仕入れなくても、画像データとかあげるから、それを使ってサイトで紹介して、注文があったら仕入れるようにすれば?一冊一冊安くないんだから。ここをあなたの倉庫と思っていいから。」と言われ、ありがたく、うれしく、…

地元仕入れの商品の価格を調整しました。

本日(2010年1月20日)より地元(台湾)で仕入れている商品の日本円販売価格を調整しました。 具体的には胡蝶書坊サイトの 「台湾を知る為の本」 「中国の美しい本」 「漢聲雑誌」 の三つのカテゴリーでご紹介している商品です。 今までは仕入れた時に決定し…

Twitterなるものを・・・

始めることにしました。ブログでは日々雑感や台北の折々の様子などもご紹介しておりますが、Twitterは多分、商品情報中心になる見込み。いろいろやってみることにします。 URLはこちら:http://twitter.com/kochoshobo かつてはメールニュースを構想していた…

朝市に

朝、7時に出て、近くの市場へ向かう。早過ぎたのかまだ品物を並べ切れていないところもある。空はどんより曇り、冷え冷えとして、あたりはまだ暗い。太平洋側で育った僕には毎日がこういう天気であると結構こたえる。明日の晩飯の野菜だけを先に買い、肉は明…

フウの木の紅葉

がいつのまにか始まっていました。温帯の国々の紅葉ほど鮮やかではありませんが、真っ青な空に映える色づいた葉はなにやら懐かしい。なんだか日本にいるようなそんな暗示を自分にかけて歩いていると、やはり台北は京都に似ています。この角を曲がると、ほら…

初雪

おととい12月7日(月)は24節気の「大雪」、そして初雪のたより。昨日の新聞を今頃開いて気づく。 台湾には3000m以上の山が260座あまり、最高峰は富士山よりも高い玉山、3952m。ちなみに第二高峰もまだ富士山よりも高くて、雪山、3886m。 昨日の新聞が報じて…

ロバート・フランク

という写真家の名前をほんの2年半前まで僕は知らなかった。今ではさも前から知っていたような顔をして人前でその名前を口に出しているけれど、こと写真に関しては「オマエ、もぐりか?」と言われてもしかたないほど何も知らなかった、と思う。 そのロバート…

少しずつ今年を振り返るような気持ちになって・・・

ゴミを出した後、路地からTaipai101を見上げる。今年も大晦日、新年カウントダウンの花火が打ち上げられる。昔はこういう行事にそっぽを向いていたけれど、今年も人ごみにまぎれて、空を見上げようと思う。 Taipei101はとっくに世界一の高さの建築物ではなく…

漢聲巷へ・・・

今日は久しぶりに漢聲巷(漢聲雑誌の店舗)に立ち寄る。ウーロン茶に乾燥させたギンモクセイの花(中国語では「桂花」)で香りをつけたものをいただきながら、お店のZさんと話しをする。Zさんの小学生の娘さんが、今日は学校が午前中で終わったそうで、お店…

ミュンヘンの古本屋さんから・・・

以前に胡蝶書坊で「ベルゲ博士の蝶と蛾の図鑑」(F. Berge's Schmetterlingsbuch)という19世紀の図鑑をご紹介していたことがありました。(おかげさまで売り切れ)この著者であるフリードリヒ・ベルゲ(Karl Friedrich Berge, 1811-1883)という人の著書、この…

今日は泳ぎました。

今朝、郵便局の帰りにMOSバーガー(台湾にもあるのだ。「摩斯漢堡」と書きます。)に寄ると、トレイを片付けずにそのまま立ち去ろうとする女学生に、店のおばちゃんが、「お嬢ちゃん、今回は私が片付けとくけど、今度からはちゃんとカウンターに戻してね、こ…

プール日和

今日は先月の経理処理。苦手である。グレゴリ青山女史の「ブンブン堂のグレちゃん」の店長さんの原稿締め切りの日と同じようになってしまう。そして、ヨシっと精神統一をして、やおらエクセルを開け出すと、あとはもうのめり込むしかないのですが・・・あの…

嬉しい冷え込み

今日あたりはきっと日本は寒かったろうなあ、と日本のあのからだの芯から冷え込む寒さが少し羨ましくなる。 台北も冷えた、とはいっても、ネルのシャツを着てちょうど良いぐらい。 すぐにからだは暖まってしまう。さすがにビーチサンダルで外をうろちょろで…

夏に逆戻りのような陽気です。

秋らしい、などと言っていたのに、今日は扇風機をまわしている。 今週を振り返る。うむ、ややダラダラしてしまった一週間であった。昨日銀行に入った途端、たくさん子供たちとカメラをかまえる大人たちにびっくりしたのだが、近くの幼稚園児のハロウィーンの…

蛇口をまわすと水が冷たい雨の夜です。

バシー海峡、あ、フィリピンと台湾の間の海峡です、に停滞している台風の影響で昨夜からかなりの風雨の台北です。 さすがに短パンと半袖、ビーチサンダルではやや肌寒し。 この台風が去ると空気が入れ替わり、サッと秋の気配が漂うのでしょうか。晴れたら、…

Taschen版「スリナム産昆虫の変態図譜」について

すでに胡蝶書坊フロントページでもお知らせしているのですが、先週よりこのブログでご案内しておりましたTaschenより10月初旬刊行予定の 'Maria Sibylla Merian: Insects of Surinam'について、価格設定などを仔細に検討した結果、小さな書店ではなかなか扱…

鬼月が過ぎて・・・

旧暦7月、いわゆる「鬼月」が過ぎて最初の土日がお休みをいただいた19日・20日でした。 毎年、水に入ることを忌む「鬼月」が終わった最初の日曜日に台湾最大の湖「日月潭」で開催される「日月潭國際萬人泳渡」に参加して来ました。 ここ数年、相棒の参加する…