今日は七夕

今日は旧暦の7月7日、七夕です。
台湾では「情人節」、つまり「恋人の日」。
2月14日の聖バレンタインデーも「情人節」と呼ぶことがあるので、それと区別して「中國情人節」という場合もあります。
この頃になるとバラ一本の値段がニュースに流れ始めます。
台湾の男性はこの日に女性にバラの花束を、特に今年のように旧暦7月7日がウィークデイの場合、出勤している彼女の勤務先にバラの花束を送るのでした。
二人の物語を世間に知らしめることで女子の面子が保たれる、ということになりましょうか。
うーむ、なんだかツラいなあ、そういうの。


さて、写真と自分の距離を縮めるために、かのホンマタカシの「たのしい写真」(平凡社 ISBN978-4-582-23117-5)を読む。
副題は「よい子のための写真教室」となっていて、本の装幀も、昭和の時代に流行った実用書のパロディのようで、なんだか可笑しい。
そして、読んでいて爽快な気分だった。
写真を見るためにもっとギャラリーへ足を運ぼう、という気持ちにさせられました。


世間様が評価している偉大な人、というのをへそまがりの僕は素直に評価できないところがあって、(たとえば吉本隆明を僕は自分の「一生読まなくてもぜーんぜんへっちゃらな思想家のリスト、ランクA」に入れて、引越の時に本は全てきれいさっぱり処分しました。うむ、すっきり。)ホンマタカシにもちょっと警戒心を抱いていたのだけど、この本は痛快でした。かつて読み進めることを諦めてしまったバルトの「明るい部屋」ももう一度読み始めてみよう、と思います。