鬼月が過ぎて・・・

旧暦7月、いわゆる「鬼月」が過ぎて最初の土日がお休みをいただいた19日・20日でした。
毎年、水に入ることを忌む「鬼月」が終わった最初の日曜日に台湾最大の湖「日月潭」で開催される「日月潭國際萬人泳渡」に参加して来ました。

ここ数年、相棒の参加するライフセーバー(中国語では救生員)のチームが主催するツアーにまぜてもらっています。


約3キロの距離を泳ぐのですが、実際には途中で、携帯が義務づけられている「浮き」につかまってまわりの風景を眺め休憩をしたりしながら、各自が自分の体力に合わせて泳ぐことができます。


僕が楽しみにしているのは、泳ぎ渡る快感もさることながら、泳ぎ終わった時に得られる、これまで赤の他人だったチームメンバーとの「一体感」のようなものなのでしょう。


実は人見知りしてしまう性格で、他人だらけの団体の中に入り込むのは年甲斐もなく相当緊張するのです。なので、海外旅行などのツアー旅行は非常に苦手。


でも、毎年参加するこのツアーでは、「泳ぎ切る」という共通の目的があるためか、初日、みなでバスに乗り込んでいる時にはまだまだ緊張しているのですが、翌日それぞれが泳ぎ終わり、メンバーが待つテントで準備された弁当を手にする頃には、普通の旅行ツアーでは得られない「一体感」が生まれています。そして次の年もまたこの一体感を楽しみに参加しようと思うのです。


さて、お休みをいただいていた間に、金曜日にアップしていてあっという間に売り切れてしまいました「消逝的花様:進宝斎伊徳元剪紙 書名拙訳「失われゆく花様:天津進宝斎伊徳元の切り紙」)、本日、早速仕入先に出向き、追加をいたしました。(書名をクリックすると胡蝶書坊サイトへ飛びます。)在庫数に限りがありますが、どうぞご利用下さい。


また自然誌のカテゴリではMaria Sibylla Merian: Neues Blumenbuch(版元Insel、1981年発行)も再入荷しています。こちらもどうぞご覧下さい。


次の更新では、なつかしいPaul Davisにちなむ本をご紹介の予定。

日月潭」にちなんで、湖に浮ぶ月の絵を・・・Paul Davisがソローの「森の生活」のために描いた挿絵です。
また、中国の本、台湾の本も今後、もっともっと充実させて参ります。
まだアジアの本に触れたこのない方もぜひ一度手にとってみて下さい。