梅雨が明けたよ!?

さきほど近所のスーパーに行く為に外に出て、路地の角を曲がった瞬間、
サッと微風が吹いて濃厚な真夏のにおいがしました。
もう梅雨も終わりだ、と心に決めて(決めていいのか?)、
暑さのために人影もまばらな近くの公園を歩くと池には蓮の花が今にも咲こうとしています。
いよいよトンボも飛び回り出していて、心がはずむ。
季節のちょとした変化を感じ取れる瞬間。
若い頃は少年時代に比べ、その中に入れないことに焦燥感を味わったものですが、
今は、大丈夫な気がしています。
もうぼろぼろになった手元の昆虫図鑑を眺めていると、
夏の夜に蛍光灯に飛んで来たウンカやヨコバイ、コメツキムシ、
草原で葉の上にへばりついていた不敵なムシヒキアブ、
夏の朝、新聞を取りに下に行くと、階段の隅に顔をかくすようにじっとしていた小さなコガネムシ
家の軒ににぎやかに巣をかけていたセグロアシナガバチ・・・
およそ採集の対象ではなかった虫たちの方がむしろ遠い夏の日々を鮮明に思い起こさせてくれるのは、
なぜなのだろう。

よく眺める図鑑2種。