2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧
上の写真は台南赤崁樓の中からとったものです。「瓶」(ping)は「平」(ping)につながる、と大陸からの観光客を連れたガイドさんが解説していました。「平」は「平安」であり、「平和」でもあるのでしょう。 漢聲雑誌の前身ECHOの表紙にも同じく赤崁樓を撮影し…
妙に口笛のうまい工事のおっちゃんの電動のこぎりがのんびり聞こえる昼下がり。そういえば、「工事のおっちゃん」、中国語では「工人」という便利な言葉があるけれど、日本語って、どう言うんだっけ、と考えるけど、短い言葉が思いつかない。 台北は好きで住…
枕元で先日デンマークから入った小さな図鑑を開いて過ごす。文字を追うには少ししんどい夜。きのこの図鑑を開くと、きのこの生えている地面の様子がこまごまと描かれていてそれが楽しい。苔の上にオークの落葉が落ちている、カタツムリの殻がころがっている…
少しばかり台南の写真を。 赤崁樓 赤崁樓の屋根。日本の鬼瓦に当たる部分に鯉。鯉の口から吐き出されている(?)水の曲線が美しい。 南部の肉圓(バーワン)は蒸したもので食べやすい。台北の油にどっぷりつかったバーワンが苦手な僕でもペロリといけました…
台南から本日戻る。旅に出る度に、少しづつ、多分、本来ならばもっと若い頃に覚えておくべきであった、他人とつきあう上でのある種の技術を修得して行くように思う。それをしんぼう強く待っていてくれている相棒に感謝する。台南を歩くのは10年ぶりぐらい。…
今日は弟が推薦してくれた写真家、Duane Michalsの1982年、パリで展覧会を行った時の図録が入って来ました。序文はなんとミシェル・フーコー。でも、フランス語なので読めない・・・自らゲイであることをオープンにして活動を行って来た人たちならではの、シ…
今日はぐっと冷え込んで、朝の台北の気温は16度。河口の町、淡水(タンシュイ)では13.8度とこの冬一番の寒さになりました。日本に比べたら、寒さのうちに入らない気温なのですが、つい先日まで朝でも25度ほどはあったので、結構応えます。 こういう日はプー…
近所を歩いていて、今更のように気づく。台北って、歩きながらものを食べている人が多い...特に朝、「歩きながら朝食を食べる」という離れ技をしばしば見かける。 「歩きタバコ」ならぬ「歩きリンゴ」、「歩き焼餅」、「歩き豆漿」に「歩き小籠包」・・・あ…
自分のやっていることは邪道なのではないか、と思う時があります。 正統的な古本屋さんというのは、古書組合に所属して、入札に積極的に参加して、あるいは買い取りをどしどしやっていて・・・(古書組合について言うと、台湾にはそういう組織はなく、古書店…
ホンマタカシの「たのしい写真」(平凡社)を読み返す。二度目でもいろいろな発見があります。この人がとても自覚的であること、自分の立ち位置(たとえば、自分は今、写真史上のどのあたりにいるか、など)を意識していること、写真の「いかがわしさ」をむ…
今日は先月の経理処理。苦手である。グレゴリ青山女史の「ブンブン堂のグレちゃん」の店長さんの原稿締め切りの日と同じようになってしまう。そして、ヨシっと精神統一をして、やおらエクセルを開け出すと、あとはもうのめり込むしかないのですが・・・あの…
料理に凝って、本棚が料理書だらけになってしまっていた時期があった。 家庭の健康を預かる主婦のように日々の料理を工夫してつくらなければならない立場にないので、「凝った」などという呑気なことが言えるのだけど、でも、料理をし、それを人に食べてもら…
今日あたりはきっと日本は寒かったろうなあ、と日本のあのからだの芯から冷え込む寒さが少し羨ましくなる。 台北も冷えた、とはいっても、ネルのシャツを着てちょうど良いぐらい。 すぐにからだは暖まってしまう。さすがにビーチサンダルで外をうろちょろで…
新刊書店で日本の雑誌の表紙を目でなぞる。 Casa Brutusの最新号、「知らないと恥ずかしい日本建築・美術・デザインの基礎知識3」。 「3」ということは多分、この標題で売れているのだろう。 こんな屈辱的な言葉が惹句になりうるほど、読者はこの雑誌から…