レースのような剪紙

じっとしているだけで汗ばむ9月半ばの台北
まだ屋外プールでも泳げるのです。
ただ、最近はクーラーをかけなくてもなんとか大丈夫。
扇風機が活躍。そして少し人類のわがままを我慢。つまりはエコなんですが、この言葉、なんだか手垢にまみれてきてしまった・・・

いろんな企業が聞こえの良い「エコ」(中国語では「環保」)という言葉を使って、たとえば領収書の発行を電子化したりしているのですが、実際にはそれをユーザ側はプリントアウトして会計資料としなければならない。
つまり、お上はペーパーレスの税務処理を認めていないのですね。
そして、結局はエコの名のもとに、企業は経費節減をし、ユーザ側にその費用の負担(プリントアウト)をさせている、というお話し。
なのでどうも最近この「エコ」という言葉に抵抗を感じてしまう。
経費節減なら経費節減と言ってくれた方がまだ協力しようか、という気持ちになる。
ということで、「エコ」、僕の頭の中ではすでに「癒し」や司会者がペット番組で使う「ワンちゃん」なんかとともに「うさんくさい言葉リスト:ランクA」に入ってしまっています。

さて、金曜日に更新予定の中国の本から、少し画像を・・・

これ、剪紙と呼ばれる中国の民間藝術のひとつ、つまり切り絵です。
(金魚の顔がちょっとコワい・・・)


今まで漢聲雑誌などで紹介されていた剪紙が、その素朴さが楽しく、愛らしい特徴であったのに比べ、こちらはまるでレースのよう。もう少し中身をしっかり理解してから胡蝶書坊にてご案内していきます。
簡体字に慣れないもので・・・