修復された古い街並と台湾のコンテンポラリー・アート

さて、以前にちょっとご紹介していた龍山寺付近の「剥皮寮歴史街区」で開かれているコンテンポラリー・アートの展覧会、本日、プールの帰りに寄ってみました。
(詳しい情報は、ここ http://www.bopiarts.tw )


実は僕はコンテンポラリー・アートには少し身構えてしまうようなところがあり、特にあまりに概念が先行した作品に出会うと、自分がためされているような感じが、とても居心地悪いのです。
(でも、ヴィヴィアン・ウェストウッドもコンセプチュアルな現代藝術に「喝!!!」を入れていることを知って、ちょっと安心。常に時代の先端を歩いている彼女にそう言われると、あ、もっと堂々と現代藝術に向き合おう、と思えます。)


さて、この展覧会、これは楽しめました。いつくか「あっ、これは好きだ。」と感じるものもあり、もう一度足を運びたいと思います。
また、この古い街並の修復具合もとても好ましくて、ここは台北にお住まいの皆様、または近々台北にお越しの予定の皆様、ぜひぜひ足を運ばれることをお薦めします。土曜日には映画の上映や演奏会なども企画されています。周辺の猥雑な(僕はこの猥雑感、とても好きです。)町には、B級グルメスポットも数多く、楽しめますよ。会期は11月1日まで、毎週月曜日はお休みのようです。詳しくは、上記サイトでお確かめ下さい。


この龍山寺近辺は現在、「萬華」と言われている地域ですが、このあたりは台北で最も早くから華人が町を築いてきたところ。(台湾で最も早く華人の都市が形成されたのは、今の台南です。)注意して周辺を観察すると、古跡に指定されていなくとも、古い建物を見つけることができます。そうそう、かの古本屋さん「莽葛拾遺」
http://d.hatena.ne.jp/kochoshobo/20081011
もここにあります。


ところで、かのマリア・シビラ・メーリアン(Maria Sibylla Merian, 1647-1717)の「スリナム産昆虫の変態図譜」(Metamorphosis Insectorum Surinamensium)が近々、ドイツのちょっとやんちゃな出版社、タッシェン(Taschen)から複製される予定です。
英語、フランス語、ドイツ語で解説が入り、しかも判明するものには、現代の学名が記されている模様。価格もそれほど高額にはならないようです。今、版元に色々と確認をしていて、具体的な発行時期など判明してから、胡蝶書坊でも、ここでもお知らせいたします。