漢聲巷へ・・・

今日は久しぶりに漢聲巷(漢聲雑誌の店舗)に立ち寄る。ウーロン茶に乾燥させたギンモクセイの花(中国語では「桂花」)で香りをつけたものをいただきながら、お店のZさんと話しをする。Zさんの小学生の娘さんが、今日は学校が午前中で終わったそうで、お店で過ごしている。「宿題やったの?」などとついつい無粋なことを言ってしまった。(「オマエは親か!?」と自分突っ込み。)すると、デイパックから国語(もちろん中国語ですが・・・)の教科書を引っぱり出して来て僕の隣に座った。ゴメンね、つまらないこと言ってしまった。
漢聲雑誌毎年恒例の年画の集成、「大過虎年2010年版」は12月中旬に発売される由。今年はちょっと遅れています。年画というのは、お正月(旧正月)に部屋や門に飾るおめでたい絵のこと。毎年正月に前の年に張ったものを張り替えます。一年張りっぱなしなんですよ。
さて、さらに本日は掘り出し物が・・・絶版になっている漢聲雑誌141号「布牌子」が倉庫から出て来たそうで、表紙はアンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson, 1908-2004)が1949年に北京の街角で撮影した写真。この号は紡績メーカーが製品に貼付けていた「商標」を集成したもの。これまたエフェメラですね。その「商標」には様々な絵が描かれていて、それが美しい・・・紡績産業華やかなりし頃の遺産です。そのいかにもノスタルジックな図案の数々に一目惚れ、あっ、これは!!!とグレゴリ青山女史(11月に新刊を出されました。下記をご覧下さい。)のおっしゃる「心の中の乙女」がトキメき、すぐに仕入れました。できるかぎり早く胡蝶書坊でご紹介の予定です。お楽しみに。

大過虎年2010年版」漢聲雑誌から先に画像を頂きました。12月中旬の発売です。価格など詳しい情報は確定しましてからこちらと胡蝶書坊でご案内いたします。

倉庫から出て来た、という「漢聲雑誌No.141」。この写真がカルティエブレッソンのもの。この写真を使用するために少なからぬお金を払った由・・・「布牌子」というのは、右の男性が肩にかついだ布地に貼付けてある商標のことです。

グレゴリ青山女史の新刊です。ふっ、ファンなもので・・・