そこにいるかも知れない何かのために・・・

台湾に住んでいると、いつのまにか、「そういうもの」もひょっとしたら存在するのかもしれない、と信じるようになるぐらいに周りの人たちが普通に信じている。いや、信じている、というと少し言葉が強過ぎるかな。

旅先で宿の部屋に鍵を差し込む前に、軽くノックするのも、最初は「なんで?」と思ったけれど、そのうちそういうことにも慣れて来た。そこに何かがいるかも知れないから、一応、挨拶。

最初はわけがわからなかったけど、そんな風に「ひょっとしたらいるかもしれない」と感じながら、日々を送ることと、全く存在しないものとして毎日を過ごすこととでは、何かが少し違って見えるのかもしれない。

中国語では、人を呼ぶ時に日本で「誰々ちゃん」の「ちゃん」に相当する「阿」という文字や「小」という文字を加えることがよくある。たとえば、男性で名前に「偉」という文字があれば「阿偉」(アウェイ)、年下の女性で名字が李であれば「小李」(シアオリー)という具合に・・・そんな愛称が「そういうもの」にもあって、みなは「そういうもの」を「阿漂」(アピャオ)と呼ぶ。漂うものたちへの愛称、「ひょうちゃん」(?)・・・なんだか全然怖くない。

さて、そんな話とは全く関係ないのですが、以前に少しご紹介していた漢聲雑誌の二点、再版ができあがりましたよ。(強引な広告への持って行き方をお許し下さい・・・)
「美哉漢字」、及び
「老月份牌廣告畫」(三番目の漢字はにんべんに「分」)
「美哉漢字」は本日よりご注文を受け付けております。
下記リンクからどうぞ。
http://butterflybooks.jp/modules/items/index.php?content_id=170
「老月份牌廣告畫」も一両日中にはご案内できる予定です。
お楽しみに!