嬉しい冷え込み

今日あたりはきっと日本は寒かったろうなあ、と日本のあのからだの芯から冷え込む寒さが少し羨ましくなる。
台北も冷えた、とはいっても、ネルのシャツを着てちょうど良いぐらい。
すぐにからだは暖まってしまう。


さすがにビーチサンダルで外をうろちょろできなくなって、冬の靴に履き替える。
去年、北海道に履いていった靴。
アスファルトを踏むと、あの旅の感触を思い出すことができる。


そんな冬の旅の感触をひとつひとつ思い出させてくれるようなPaulo Venturaの"Winter Stories"という本が間もなく入る予定です。
ジオラマの中に小さなフィギュアを配置し、それを撮影して物語のある光景が組み立てられて行きます・・・
靴の底から冷え込むような冬の寒さや、湿り気や、どこか暗く懐かしい世界。
僕は多分、普段の生活の中では忘れ去ってしまっている、過去にリアルに感じたことのある温度や湿度や風や光の具合を、ふっと再生してくれる装置が好きなんだ、と思う。
そんな装置のひとつとしての本もありますよね。
多分、このWinter Storiesもそんな装置の一つになってくれるのではないか、とまだ見ぬ中身に期待をしています。