熱帯の古都から亜熱帯の首都に戻りました。

台南から本日戻る。旅に出る度に、少しづつ、多分、本来ならばもっと若い頃に覚えておくべきであった、他人とつきあう上でのある種の技術を修得して行くように思う。それをしんぼう強く待っていてくれている相棒に感謝する。

台南を歩くのは10年ぶりぐらい。しかもかつてはいずれも出張であったから、古都の顔を見るのは今回が初めて。そしてもう一つ、全世界に二千羽しかいないという絶滅危惧種の水鳥、クロツラヘラサギの群れを遠く望遠鏡を通して眺めるのも今回が初めて。

気持ちをゆったりと開いて、その場、その場で与えられる恵みを楽しもうとすれば、旅はどこに出かけても良いものだ、とあらためて思う。旅の写真はまたあらためて。今日は取り急ぎ、ただいま、のご挨拶。

戻ると詩人の金子さんの詩集が時雨の台北の空気にすっかり冷えて、郵便受けに入っていた。
それから休みの間にわざわざ新竹から一人のお客様が訪ねて下さっていて、電子メールの郵便受けに丁寧に書かれたメールが入っていた。うむ、良い一週間の始まり。