旅心地で知らない道を

漢聲巷からの帰り、いつもと違った道を歩く。台湾鉄道局の敷地(この中に確か日本植民地時代に建てられた社員用の大きな浴室の跡が残っているはず。天井の高いゆったりとした浴室。)、それにつづく公売局(日本のかつての専売公社に相当)のタバコ工場跡の敷地の塀沿いにずっと歩く。途中で鉄の扉が開いて、中から真っ黒なタレ耳の犬が出て来たので、しゃがみ込むと近寄って来て、久しぶりに存分に犬をなでた。なで終わって手の匂いをかいだけど、全然犬臭くなかった。中からおじちゃんが何か話しかてくる。台湾語なのでわからない・・・

写真にするとずいぶんかすかになってしまうけど、向こうにTaipei101がそびえています。今日、台北は亜熱帯なりに冬らしい寒さと空模様の一日です。今、昨夜からもどしておいた大豆を煮ています。
さて、下の写真は昨日ご紹介した漢聲雑誌の「布牌子」の中身。今回は漢聲巷の木のテーブルをお借りして、その上で撮影しました。「中華的エフェメラ」の美をほんの少しお楽しみ下さい。


夕方、用事があって繁華街に出、着飾った週末の人手にどっと疲れを覚える。バスに乗って戻って来ると、あの喧噪が嘘のようにこのあたりは静か。仕事を終えたのであろう若い女性がセブンイレブンで弁当を買って暖めてもらっている姿を見るとなぜかほっとした。最近、ポッドキャストで落語を聴くのが夜の楽しみ。