本屋のことを考える夜

本日、カテゴリーを無事、編集し直しました。


さて、情熱を持って本屋さんに勤めている人、またこれから本屋さんを始めようとする人が何度も読み返すと良い本に平凡社の太陽レクチャー・ブック005「本屋さんの仕事」という一冊があります。
すでに出版されて3年半ほど経っていますが、今なお非常に新鮮で魅力的、かつ示唆に富む本です。


僕はつまるとしばしばこの本を開いてみるのですが、中でも特に共感でき、明日の力の源になるのがレクチャー04の北尾トロさんと古書日月堂佐藤真砂さんの章とレクチャー05の京都恵文社一乗寺店の店長堀部篤史さんの章。


佐藤女史の「誰かをお手本にして、その真似をしても、その人を越えられない。既存の価値体系を疑って、壊して、自分なりのものに組み立て直すスクラップ・アンド・ビルドができるなら、面白いことができると思いますよ。」


北尾トロ氏の「・・・しかも、自分のやり方を変えない頑固さがあって、もっとこうすれば売れるって人に言われても、やらない。なぜかと言うと興味がないから。(中略)儲からなくても、自分の仕事はこれだと言い切れることがあるのは楽しいですよ。」


堀部篤史氏の「普通の町の本屋さんとして成り立たせるのってすごく難しいと思うんですけど、でも、うちはそれを目指してるんです。」


大きな文脈の中で述べられている言葉をこのように一部だけ取り出しても、本来の流れの中にある言葉とは違う意味に捉えらかねないので、ぜひ、まだお読みでない方は手に取って読んでいただきたい本なのですが、今日、僕はこれからページを繰ろうと思うのです。