カテゴリーを改編する予定です。

週末にサイトのカテゴリーの改編を予定しています。
「博物画とその周辺」というカテゴリーがあるのですが、どうも、この「博物画」という言葉が日本語として落ち着かず(中国語としては、多分、もっと落ち着かない)、なんとなく「荒俣造語」のような気がして、気になっていたのですね。
更に、この中に今はアロイス・ツェトルの作品も放り込んでしまっているのですが、本来彼の作品はこの中にいれるべきではない、ということもずっと気になっていたのです。
彼の絵はおそらくnatural historyの範疇で語るべきではない、ということです。


先日来てくれた植物分類学を学ぶ大学院生と話をしながら、ふと、そうだ、こういう自然科学の探求を目指しているお客様の求める本と、アロイス・ツェトルの作品はいっしょにはできないな、とあらためて感じたのです。
ツェトルの作品の評価をしているのではなく、純粋に「どの棚に置くか」という問題です。
ツェトルの、実物を見たこともない動物を描くことへの執着から生まれた作品を集めた本とこの大学院生のように台湾全土の野山を歩き回るフィールドワークから得られた観察眼、自然への興味関心が選ぶ本をいっしょの棚には置けないなあ、と。


そこで、「その他の図譜類」というカテゴリーを設け、ツェトルの作品はここに入れる予定です。
他にたとえば、ディドロダランベールの百科全書のイラストを集めたもの、あるいは奇書のひとつと呼ばれる'Codex Seraphinianus'などもここに入れてしまいます。(これらの本が入るのはちょっと先になります。)
これはこれでちょっと強引ですが、「その他の図譜類」の中には、かなり様々なものが入り、ここは単純に目の楽しみを得る為の本棚として確保しておきたい、と思います。


それからもうひとつ、「文学とその周辺」というカテゴリーも設けることにしました。
主に文学を目で楽しむための本をお届けしていこう、と考えています。
今表示されている商品では「その他」に入れていたプルースト関連の本はここに入ることになります。