「梱包」と「命日」

郵便屋さんの「小原、掛號!」(小原さん、書留!)の声。
待っていた荷物を喜び勇んで階下に取りに行き、捺印。
持って上がって、外箱の変形に気づく。
さらに、中が湿っぽい。
あろうことか本は剥き出しで箱の中に納まっている。
開けた途端に落胆。
Berge's Schmetterlingsbuchのオリジナル装幀の第7版。
見事に濡れていました。

郵便局に電話をするとすぐに係の人が撮影に来てくれました。
ここ最近のドイツからの荷物で同様のケースが多発している由。
台北は昨日、今日と雨は降っていないので、おそらく犯人はドイツの大雪。
でも一番の原因は梱包の杜撰さ。
おそらくは荷崩れをして積もった雪の上に落下。
おざなりな梱包の箱はつぶれ、そこから雪が入り込んだ模様。
ドイツの仕入先にすぐにメールをしました。
写真を添付して。

もちろん返金してもらいますが、何よりも駄目になってしまった本を見るのがつらい。
どうも午後はショックでまともな仕事ができませんでした。
そうか、荷物が破損して届くと、こんなに気持ちが調子悪くなってしまうんだな。

梱包。
胡蝶書坊では、万一落とされても、象が踏んでも!、大雨が降っても大丈夫な梱包を、との思いを新たにした次第。

そして今日は京都にあったブックカフェ、黒猫堂の高橋さんの推定命日。(一人暮らしをされていたので)
そっと台所で手を合わせました。