果物屋さんで

昨夜は台北で豪雨。
でもこの豪雨はヒートアイランド台北にのみ突然降り注いだだけで、山間部にはやはり降らなかった様子。水不足の解消には至らないようだ。
相棒のところは一粒の雨も降っていなかった。


冷蔵庫の野菜を使い切ってしまったので、朝、市場へ。
急に桃が食べたくなり、いつもの果物屋さんにも寄る。
いかにも硬そうなアメリカ産の桃が一番安くて、その次に台湾拉拉山の桃、日本の桃はなんと「一個180元(530円ぐらい)」。
とても手が出ない。
先にアメリカ産の桃を一箱買っていた女性が「いや、でも、日本の桃、たしかに美味しいわよ。今日はこのアメリカので我慢するけど。」と言っていた。
僕「なんか、すごく硬いんだけど。」
女性「これ、少し置いておくといいのよ、冷蔵庫には入れないで。」
ということでその桃を五つもらう。


果物屋のおやじさんはそのアメリカの桃を指して「日本人がアメリカへ渡って開いた果樹園の桃だよ。」と説明する。
台湾では「日本」というのは、ある種、ブランドだ。
単に「アメリカの桃」というより、「日本人がアメリカで育てた桃」の方が価値があがるのだ。
日本製品の評価は高く、日本のサービス業は良いものとされ(僕にはそうは思えないのだけど・・・)、日本人の仕事ぶりには一目置かれていて、それは日本人にとっては誇らしいことではあるのだけど、その誇らしさにいい気になっていると、ふっと足下をすくわれるような目にあうことがしばしば。


台湾は決して「親日的」な国ではない。そのことはからだで実感してきたように思う。


いつも行く市場。青空市場なので、天気の良い日は気持ち良い。
あっ、まちがえました。「國父」なのに「國府」となってます。みなさま、頭の中で修正をお願いします。


肉屋は屋内。さばきたての肉はすぐに料理するには硬いので、今日は高山なおみ女史に習い、「塩豚」にして冷蔵庫に保存することにしました。週末には食べごろ。


胡蝶書坊は今日の0:00更新です。みなさま、よろしくお願いします。