テレビの無い生活を始めて

一年近く経とうとしています。
別に「決意」があったわけではなく、これまで生きて来て自分でテレビを買ったことがなかった上に、昨年7月に引っ越して来たこの家に普通台湾の借家に付いている「家具」と「基本家電」が一切なく、(そういうところを探していたのですが)その後、テレビを買いに行こうとしたのだけど、今まで聞いたことのない機能や用語に辟易して、ついでにブラウン管テレビというものが、すでに市場から姿を消していた、という事実を初めて認識して(おいおい)、結局、面倒くさくなって買わなかった、というのが実情です。


そんな中で仕事を通じて知り合った京都のSさん、どことなくシャイで、でも実に頼りがいのある仕事ぶりの彼もテレビのない生活をしている、と知って、それからは意識的に真似をしようとしてみたのでした。


そうして始めて見ると、これが結構快適です。
今まで聞こうともしていなかった台湾のFM番組を聞くようにもなり、少し中国語の聴き取り能力が向上したかな、とも思う、今日このごろ。(自分で言ってたら、世話ないっすね。)


台湾の家庭は通常ケーブルテレビを契約していて、100ぐらいのチャンネルがあるのですが、今まで本当に見たい番組、というのは数えるほどしかなかったのではないかな?
NHKも「ワールドプレミアム」が映るのですが、朝ドラも「篤姫」もなんとなく惰性で見てしまっていたような気がします。


でも、本当はテレビは好きなんです。
「アウターリミッツ」(日本での放映タイトルは「ウルトラゾーン」)、「ヒッチコック劇場」、「ウルトラQ」、「なぞの円盤UFO」、「妖怪人間ベム」などなど、今でもDVDで全て揃えたい番組が山ほど・・・母に散髪してもらいながら弟と二人で見てしまってその後一時キノコを見ると胞子が入らないように息を止め、鼻をつまむ癖をつけてしまった子供が見るべきではなかった映画、「マタンゴ」もテレビを通じて知ったのでした。でも、これ60年代、70年代のものばかりですね・・・


さてさて、そんなテレビのなかった時代、子供たちの遊びというものはどんなものだったのか、最近、次第に興味を持ち始めたのが、そんな遊びを取扱った古いドイツ、イギリスの本たちです。(話のふりかたがとっても強引なところをお許し下さい。)
ドイツの小さな「自然博士」たちのために編まれた昆虫や植物や貝殻採集の本も「夏休み」の香りがして楽しそうですし、こういった'Hobby'の歴史のあるイギリスの本なんかにもきっと面白いものがあるのではないか、と。
まだまだ不勉強な分野なので、いろいろと研究しながら、ご紹介していけたら、と思っています。