建國花市

今日は本格的に暑くなる前に扇風機を買い、朝顔の種をまいた。
このふたつの準備だけで、随分夏が楽しめそうな気がする。


真っ青な夏空が広がる今朝、バスで10分ほどの建國花市まで向かう。
普段は駐車場になっている高架下で土日に花市が開かれる。
建國南路(南北に走る道)の高架下、仁愛路と信義路(このふたつは東西に平行して走る道)にはさまれた部分。
距離にして400メートルぐらい。


あまりここで観光客らしき人を見かけることはないけれど、それに観光客が持ち帰ることができないものばかりが売られているのだけど、見ているだけでも楽しめます!
蘭の花ばかりを売っている店や水生植物ばかりを売っている店、樹木だけを扱う店(ここでレモンの木を買おうか、と少し迷う。)、ハーブばかりを売っている店(何年か前、ここで買ったバジルは一日のうちに雀に食べ尽くされてしまった・・・)
植木鉢はプラスチックのやつではなく、素焼きのものを。
ひさしぶりにスコップに触り、あの柄の、円形と楕円形の穴をなんだか懐かしく思う。
そうそう、土も買わなければ・・・・
両手に荷物を下げて、仁愛路のバス停でバスを待つ。
椰子とクスノキの並木の緑が心地よい。
走りすぎる車がなければ、都会の真ん中とは思えないほどこのバス停は静か。
母の日のカーネーションでいつもよりにぎわう花市から、このバス停ですとんと一人になり、空を見上げる。


今朝は早くに母親を亡くしている相棒から「お母さんに電話しなきゃだめだよ」と電話があり、「○○から母の日だから電話しなきゃだめだと言われて電話している」という話始めで電話をしたのでした。


台湾の「父の日」は8月8日です。パパ=88・・・・これって・・・


そうだ、朝顔がつぼみをつけたら、以前からやってみたいと思っていた澁澤龍彦の「目の前でみるみる蕾がひらくのを見るためには、紙で筒をつくって、それを鉛筆のキャップみたいに蕾にかぶせておけばよい。筒をはずすと同時に、スローモーション映画のように少しづつ蕾がひらき出すのは壮観だ。」(「フローラ逍遥」)をやってみようと思います。