時々IKEAで気になること

時々IKEAショールームに入って気になるのは、実は家具ではなく、棚にさりげなく置かれている本。
多分、世界中のIKEAで同じようなディスプレーが行われているのだろうと思うのですが、これ、束見本ではなく、ほんとうに本、しかもよくよく背を見ると全部スウェーデン語なのですね。
スウェーデンの本などというものはめったに触れられるものではなく、ひょっとしたら、台北で一番スウェーデン語の本がたくさんある場所、というのは、実はIKEAなのかもしれない、と想像しています。


どうしても気になって、それらの本を棚から引っ張り出し、パラパラとめくり、おもしろそうなイラストの入ったものなどないか、とやっているとお店の人から変な目で見られるのですが、うむ、ほとんどがおそらく文学系らしくあまり図版のたっぷり入った本に出会うことはありません。
もし今度何か良いものを見つけたら、お店の人に「これ、いくらですか?」と聞いてみようと思います。


かのリンネ先生を輩出したスウェーデン。植物図鑑などはきっと美しいイラストのものがあるに違いない、とひそかにねらっているのですが・・・
いや、でも多分、みんなが欲しがりそうな本、そんなところに置いてあるわけはないですね。というか、そもそもIKEAで本を欲しがる人、いないですよね。それにバーコードがないからレジ、通りません。


植物図鑑といえば「装苑」の2009年4月号のあるページ、ミニクーパーの中に一冊、わずかに表紙が見える花の本。
その表紙が非常にチャーミングなので、これも気になっていて、いろいろと調べていたら、1950年代にデンマークで出版されたHans Hvass著'Flora I Farver'(出版社Politikens Forlag)という本であることがわかりました。イラストレーションはどうやらE. Hahnewaldというお方。


中身はどんなだろう?やはり気になって仕方がありません・・・「スタイリスト私物」かなあ?というより、そもそもスタイリストの方はどこでこの本を見つけて来たのだろうか?きっとコペンハーゲンの古本屋さんにちがいない、そうか、スタリストって儲かるのかなあ、デンマークに小物の買い付け、とか、と妄想はとどまるところを知りません。


天気の悪い休みの日は時々こういうことをしています。って、ミサイル発射されたというのに、なんだか・・・いや、ミサイルよりも無能な日本政府があたふたする様子を全世界にさらけ出していることの方がよっぽど危機的だと思う曇りがちな台北の空です。