今日のよかったこと

送付先住所を書きまちがえて、なおかつI'm sorryとは絶対に書かない(これは配送部門のミスで、私のミスではありません。)オーストラリアの本屋さんとのメールでのやりとりにぐったりして昼、少しふて寝。
わたしたちのオーストラリアではそんなことが起こってもビジネスネームで配達してくれるから、大丈夫。
それに、あなた、その住所にすんでいる人に一声掛けておけばいいじゃないの、云々。
すみません。
ここはオーストラリアではありません。
それからあなた、いや失礼、あなたの配送部門の書いた住所は存在しないのです。
なので、「その住所に住んでいる人」も存在しないのですよ。


これって白豪主義?いや、ちがうな。
でも、基本的に英語を母国語としている国の人たちというのは、母国語で何もかも済んでしまう人生を過ごしているせいか、どうも自分たちこそが世界の標準と思い込んでいるふしがある。
アジアにおける日本人も同じようなものか・・・


うたたねの間に奇妙な夢をたくさん見た。
目が覚めたところで、台湾の郵便局の小包を管理する部門に電話をして、事情を話すと、てきぱきと処理してくれたので、多分、無事に荷物は届くのではないか、と思う。


ほっとして今朝とどいた中井英夫(恥ずかしながら、初めて読む。)全集の5を開く。
「ブンブン堂のグレちゃん」が読んでいるのだから、きっと好きになるだろうと思い手にしたのだけど、やはり出だしからほれぼれとしてしまう。
本屋を営む者としてこれまで読んでなかったことへの後ろめたさはあるのだけど、これからこんな魅力的な世界がまだまだたっぷりあると思うとうれしくなる。


夕方、台湾に来たばかりの頃住んでいたアパートの近くに水餃子を買いに出る。
ちょっと「花様年華」みたいでしょ?(でも、あの頃の香港。屋台に餃子を買いに出るにも、ちゃんと「マイ容器」を準備していて、企業はいざ知らず、市民生活は今よりよっぽどエコである。)
偶然、かつてのお隣さんが降りて来て、7、8年ぶりに対面。
近況を報告し合う。それからちょっとうわさ話。(完全に「オバサン化」)
そういえば、台湾に来たばかりの頃、時々この一家に呼ばれて夕食を頂いていたのだった。
なんだかあの頃から、あ、人に甘えても良いのだ、と素直に思えるようになったような気がする。


今日は中井英夫浅生ハルミン女史の「猫座の女の生活と意見」とかつてのお隣さんとが午前中のくさくさした気持ちをきれいに取り去ってくれた。
部屋には先週相棒の持って来てくれたパイナップルの良い香りが漂っている。
明日は次回の更新のための準備をすすめます。