良いお年を!!

今年最後のサイト更新作業を終えました。
キリストの生涯を描いたフレスコ画の画集をここしばらく集めていて、今回も二冊が入っています。
僕自身はキリスト教を信じる者ではなく、非常に単純に、美しいドラマとしてこれらの絵を鑑賞しているので、ひょっとするとこれは敬虔な信徒からすると、不敬な見方なのかも知れません。


それでいいのだ、と思っています。クリスチャンではない日本人がクリスマスの「雰囲気」を楽しみに過ごすあのあり方。クリスチャンなら顔をしかめかねないこの日本人のクリスマスへの態度もむしろ僕には好ましいと思えるのです。


来年はどんな年になるでしょうか。どんな年であっても、まずは「一人でも戦える勇気」を持てる年にしたいと思います。それから、「一人で戦っている人」を心から声援できる年にもしたい。


今年最後の一日。國父紀念館、Taipei101台北市政府に囲まれたこのあたりはカウントダウンのコンサートでさぞうるさいことでしょうから、谷間の温泉街にでも逃げるのが得策ですが、今年は今まで買ったものの、しっかり見て来なかったDVDをじっくり見ることとします。


そうそう、寒い冬の夜にぴったりのDVDを一枚ご紹介。
パリのレストラン」という工夫のない日本語タイトルがついた1995年のフランス映画。
あの「バベットの晩餐会」でバベットを演じたステファヌ・オードランがシェフの妻を演じています。
登場する料理もさることながら、淡々とした描写の中に様々なマイノリティーが現れ、人物それぞれがそれなりの問題をかかえながら、でも、それが簡単に「解決」してしまわない、それでもやはり人生は愛すべきものなのだ、と思わせてくれるのもアメリカ映画と異なる魅力です。


それでは、みなさま良いお年を。